AZUMINO Worker's File #03-在宅経理
在宅で、企業の経理業務を担うという働き方。
資料のやり取りや作業はクラウド上で行い、オンラインで完結するスタイルが広がりつつあります。
通勤にとらわれず、自分のペースで働きながら、日々の仕事を丁寧に積み重ねていく。
松川村でパソコン・プログラミング・書写の教室を運営しながら、在宅ワークにも取り組む池田理絵さん。
今回は、在宅ワーカー歴9年の池田さんに、これまでの歩みと現在の働き方についてお話を伺いました。
池田理絵さん

- リモートワーカー歴:9年
- 職種:データ入力・経理
- 主な作業場所:自宅
- 作業時間:1日約3時間
- 作業日数:週6〜12時間
- パソコン・プログラミング・書写の教室との複業
現在のお仕事と働き方
現在、教室の運営と並行して、主にデータを整える業務や経理業務に携わっています。
レシートや領収書などの情報を、AIで読み取ったデータと照合し、誤りや抜けがあれば修正・追加を行い、データを整えていきます。
また、安曇野市リモートワーカー育成支援事業主催のビジネスマッチング商談会をきっかけに、地元企業の経理業務も担当することに。
日々の業務はオンライン中心で、資料はクラウド上でやり取りしながら、必要に応じて訪問も行っています。
給与計算や、Excelを使った会計資料の作成を担当しています。

正確さが求められる仕事を丁寧に積み重ねながら、複業という働き方で企業を支えていらっしゃるんだなと感じました。
在宅ワークを始めたきっかけとこれまで
病気による入院をきっかけに、働き方を見直したことが始まりでした。
復帰後、通勤の負担が大きく感じるようになり、「体力的に無理なく続けられる働き方はないか」と考えた中で、在宅ワークに出会います。
通勤時間をそのまま仕事に使える効率の良さや、体への負担の少なさが決め手となりました。
最初のお仕事は、書道協会様からのご依頼で、紙の申込用紙をExcelに入力するデータ入力業務。
クラウドソーシングを通じて受注したこのお仕事が、在宅ワークの第一歩でした。
はじめの頃は、仕訳入力の仕事で単発案件が多く、フィードバックがもらえないことも。
「このやり方で合っているのかな?」
正解がわからず、不安を感じながら進めることもあり、手探りの状態が続いていたと話します。
在宅ワークのリアル
在宅ワークの魅力と大変なところは?
在宅ワークの魅力は、通勤時間がない分、時間を有効に使えること。
体調に合わせて働けることや、天候に左右されない点も大きなメリットです。
また、自分の予定も自由に決められるので、生活がしやすいです。
一方で、ネットワークトラブルへの対応など、自分で解決しなければならない場面もあり、不安を感じることもあります。
仕事をする上で大切にしていることは?
スケジュール管理は、Googleカレンダーで仕事とプライベートを色分けし、1週間のバランスを見ながら調整できるので、重宝しています。
また、
・クライアントへの質問は、相手が「はい/いいえ」で答えられる形で確認する
・内容や成果物のイメージなど認識のズレを防ぐため、細かく確認する
・締切があるものを最優先に作業をする
・無理のない予定を調整し、状況が変わったらすぐ相談する
といった点を意識しながら、期待以上の成果をあげられるように「もっといい方法がないか」を常に考えて取り組んでいます。

はじめの頃の苦労があったからこそ、池田さんの今の工夫につながっているんですね。
オン・オフの切り替え方法は?
自宅では切り替えが難しいこともありますが、外出時の移動時間がリフレッシュになっています。
今、習っている彩り文字や写経、カフェ時間をたのしんだり、大好きなライブに行って、気分転換をしています。
また、在宅ワークは、運動不足になりがち。
スポーツクラブで体を動かしたり、定期的に整体に通うなどして体もほぐしていらっしゃるそうです。
安曇野で働くということ
山や田んぼに囲まれた環境の中で、日常の中に自然の風景、四季を感じながら働けることが魅力です。
「わざわざ出かけなくても、ワーケーションのような環境」と池田さん。

池田さんのその言葉に、思わずうなずきました。
これからの目標
現在の経理業務をしっかり積み重ね、複数の企業から仕事を任せてもらえるようになること。
安定した実績を積み重ねていきたいと考えています。
これから在宅ワークを始める方へ
子育てや介護をされている方や、私のように体調に不安がある方には、在宅ワークは理想的な働き方だと思います。
一方、「自己管理や時間の使い方がとても重要で、気持ちの切り替えなどでも工夫が必要です」と話す池田さん。
ご自身も、つい仕事に夢中になり、夜間や休日に仕事をしてしまうこともあるそう。
そして、池田さんは、こう話します。
勉強する機会があれば、迷わず、積極的に参加されることをオススメします。
同じような想いで頑張っている仲間の存在は想像以上に大きいです。
その後も繋がりがうまれて、それぞれの得意分野で助け合うことも可能だと思っています。
頑張りを認め合うこともできて、モチベーションアップにもつながります。
在宅ワークは、作業中は基本ひとりなので、孤独を感じるときもありますが、仲間がいる、頼れる人がいる、と思えることが、頑張れる力になると思います。
自分らしく働くスタイル、ぜひ始めてほしいです。
編集後記
在宅で経理業務を担うという働き方。
今回のお話を通して、そのリアルな姿を知ることができました。
お話の中で、「動くことってとても大事」とおっしゃっていた言葉が、印象に残っています。
私自身も、動くことが何より大事だと感じています。
一歩踏み出すことは、簡単なことではなく、勇気がいるもの。
それでも、その一歩があったからこそ、今の働き方につながっているのだと感じました。
また、教室運営と在宅ワークを組み合わせながら働く姿から、
在宅ワーク一本に絞らなくても、自分に合った形で仕事を組み合わせていくという選択もあるのだと感じました。
ひとつに決めなくてもいい。
無理のない形で続けていく働き方も、ひとつのあり方なのかもしれません。
安曇野の環境の中で、自分らしく働くということ。
そのひとつの形を、見せていただいたように思います。
池田さん、ありがとうございました!
インタビュー・執筆:たけお ちづか

